Genetec社の「統合セキュリティシステム」について調べてみた【PR】

Genetec

※本記事はプロモーションを含みます。

私が勤めている会社では入退室用のシステムと勤怠管理用のシステムが分かれていて、入館用のICカードをかざして会社に入った後、自分のデスクでPCを立ち上げてWEBタイムカードを開いて出勤ボタンを押すという少々煩わしい手順を踏んでいます。
特にWEBタイムカードの方はたまに忘れたりもするので、同じシステムで管理できればいいのにと思っていました。 そこで時間があるときに調べていたところ、Genetec社の「 統合セキュリティシステム」というサービスを見つけました。 今回は統合セキュリティシステムについて調べた内容をまとめました。

1. 統合セキュリティシステムとは

統合セキュリティシステムとは、これまで別々に管理・運用されてきたシステムを 一つのプラットフォームでまとめて管理できるシステムのことです。
例えば防犯カメラやアラーム、入退室管理システムなどと連携することでシステム間の情報伝達がスムーズになり 管理コストの削減につながります。
またセキュリティだけでなくデータの可視化分析にも応用できます。

2. Genetec社について

Genetec(ジェネテック)社はカナダに拠点を置く統合セキュリティ会社で、日本で言うセコムのような会社です。
日本ではまだ馴染みがないと思いますが、日本での事業展開も考えているようです。

項目内容
企業名Genetec Inc.
業界物理セキュリティソフトウェア
設立1997年
本社所在地カナダ ケベック州モントリオール
日本支社所在地東京都
新宿区西新宿三丁目1-2
SKI西新宿ビル7階
CEOPierre Racz
ソリューションGenetec Security Center
Genetec Security Center SaaS
従業員数全世界で約2000名(2025年)

3. セコムとの違い

セキュリティ会社といえばセコムを思い浮かべる方が多いと思います。
実際私が勤めている会社でもセコムが導入されており、日常的に使用しています。
では同じセキュリティを扱うGenetecとはどのような違いがあるのでしょうか?
それぞれを比較してみました。

セコムとGenetecは似ているようで、実際には提供しているサービスの形態が異なります。
セコムは警備会社であり、何かあった際に警備員が駆け付けてくれるなど人による現場対応を含むセキュリティサービスを提供しています。
Genetecはセキュリティプラットフォームを提供しているソフトウェアの会社でありシステムの監視や分析が中心です。

セコムの場合は人が駆け付けてくれるのでシンプルに安心感がありますよね。
一方Genetecはセキュリティだけでなく、人の流れを見える化してシステムの効率化やデータ分析に活かしたい場合に有効な選択肢になると思います。

4. ソリューションについて

Genetecが提供している代表的なソリューションとして、

  • Genetec Security Center
  • Genetec Security Center SaaS

をご紹介します。

4.1. Genetec Security Center

統合セキュリティプラットフォームで、入退室管理、防犯カメラ、自動ナンバープレート識別、通信機能などを一つのソフトウェアで一元管理できる仕組みを提供しています。
主な機能は以下の通りで、必要に応じてカスタマイズしてシステムを構築できます。
各機能をクリックすると公式ページへ移動します。

このシステムの特徴は以下の通りです。

  1. 一元管理
    • 複数のシステムを一つの画面で監視・操作可能
    • 誰かが入出した瞬間など即座に確認可能
  2. オープンアーキテクチャ
    • 様々なメーカーのカメラやセンサー、入退室装置と連携可能
    • 既存設備を生かして導入・拡張可能
  3. スケーラビリティ
    • 小規模オフィス~都市全体まで幅広い規模で対応可能
  4. データ活用
    • 防犯だけでなく人の流れや駐車場管理、業務効率化にも応用可能

4.2. Genetec Security Center SaaS

Genetec Security Centerはオンプレ型、つまりサーバーやシステムを自社に設置して管理する必要がありました。
Genetec Security Center SaaSはオンプレ型の機能をクラウドで提供するサービスです。
従来のビデオ監視や入退室管理などの一元管理に加えて、更新や保守も自動化されます。

項目オンプレミス版
Security Center
クラウド版
Security Center SaaS
導入形態自社サーバーに構築
自由度が高いが初期コスト大
クラウド利用
初期投資を抑え、短期間で導入可能
機能・互換性幅広いカメラや機器に対応
高度な機能も利用可
対応デバイスや機能に一部制約あり
PTZや音声など
リアルタイム性遅延が少なく、ライブ監視に強いクラウド経由のため遅延が発生する場合あり
運用・保守社内でサーバー保守・アップデートが必要Genetec側で更新・保守を実施
運用負担が軽い
拡張性設備投資が必要だが柔軟にカスタマイズ可能クラウドリソースでスケールしやすい
多拠点に有効
法規制・データ保護データを自社に保管でき、
規制対応が容易
クラウド保存のため、
国や地域の法規制に注意が必要
コスト初期投資は大きいが長期的には安定月額課金型で始めやすい
長期的には費用が積み上がる場合あり

5. プランと価格について

オンプレ版の価格は非公開だったので導入する場合は問い合わせて見積もり依頼をする必要があります。
クラウド版については一部公開されていたのでまとめます。

5.1. VSaaSバンドル

VSaaSはVideo Surveillance as a Serviceの略で、ビデオ監視システムに特化したプランになります。
含まれているのはカメラ接続ライセンスとクラウドストレージ容量で入退室管理などは含まれません。
カメラの接続台数やストレージ容量によって価格が変わります。
いずれも1年更新です。

プラン内容価格
VSaaS 1×4 | 1101TBストレージ
プレミアムカメラ4台
$1,690(米ドル)
VSaaS 8×8 | 2108TBストレージ
プレミアムカメラ8台
$3,200(米ドル)
VSaaS 22×20 | 21022TBストレージ
プレミアムカメラ20台
$5,900(米ドル)

5.2. サブスクリプション

カメラ以外の機能(入退室管理など)も使いたい場合はこちらを選びます。
サブスクにも標準とプレミアムの2種類あるようで、それぞれの違いについてまとめました。

項目標準プランプレミアムプラン
料金
(年額)
カメラ $149/台
ドアリーダー $99/台
侵入検知 $149/台
カメラ $199/台
ドアリーダー $149/台
侵入検知 $199/台
機能範囲基本的な映像監視・入退室・侵入検知を利用可能標準機能+高度な分析機能・長期保存・拡張連携
アップデートクラウド経由で自動更新クラウド経由で自動更新(最新機能を優先的に利用可能)
利用規模小〜中規模拠点向け中〜大規模、複数拠点管理に最適
特徴低コストで導入可能
シンプルな監視環境に最適
分析・拡張機能込み
成長や高度な要件に対応

5.3. 管理アプライアンス

管理アプライアンスとは、カメラなどローカル上の機器とクラウドを繋ぐブリッジのようなものです。
基本的にクラウドに直接接続可能なカメラのみを使用する場合やローカルにデータを保存する必要がない場合は必要ありません。
しかし、入退室管理システムを使用する場合はクラウドと直接通信することができないのでこちらも必要になります。

項目ストレージ参考価格(米ドル)用途
Cloudlink 1101TB$1,395小規模/遠隔サイト向け
クラウド接続+ローカルバッファ
Cloudlink 2108TB$1,900中規模サイト向け
Cloudlink 21022TB$2,400保存容量重視
Cloudlink 210(デュアルドライブ)44TB$3,200大容量+冗長性重視
Cloudlink 3108TB$3,515高機能モデル
拠点統合・拡張に
Cloudlink 31020TB$4,630高負荷・長期保存用途

6. まとめ

今回はGenetec社の統合セキュリティシステムについて調べてみました。
思っていたより多機能で勤怠管理やデータ分析も一元化できるので防犯と同時に社内システムを管理したり 業務の効率化を図りたいという方は検討の余地があるのではないかと感じました。

今回は以上です。

7. 参考サイト

セキュリティセンターのGenetec

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