ユーザー分析ツール「Amplitude」について調べてみた【PR】

Amplitude

※本記事はプロモーションを含みます。

このブログの分析にはGoogle Analytics(GA4)を利用しているのですが、もっと深く分析できるツールはないか調べてみました。
そこで見つけたのが「Amplitude」というプロダクト分析ツールです。GA4とは違う視点で分析できるようなので、今回はAmplitudeについて調べた内容をまとめました。

1. Amplitudeとは

アンプリチュード」と読みます。

Amplitudeは、ユーザーの行動を詳細に追跡・分析できるイベントトラッキング型の分析プラットフォームです。
またブログなどのWEBサービスだけでなく、SDKを導入すればiOSやAndroidなどのモバイルアプリ、Webアプリの分析までできるのも特徴です。
ユーザー単位で行動分析ができるので「ユーザーがどのような行動を起こしているか」を詳細に分析することができ、プロダクトの改善に活かすことを目的に利用されているようです。
たとえば、

  • どの機能が使われているか
  • どの段階で離脱しているか
  • 機能追加で離脱率は改善したか

などをリアルタイムで可視化できます。

2. Google Analyticsとの違い

AmplitudeとGoogle Analytics(GA4)は目的と分析の深さが違います。
GA4はセッションやページビュー(PV)といったマーケティング視点での分析が得意ですが、Amplitudeは「ユーザーの行動分析」に特化しています。
GA4でも「ユーザーエクスプローラ」機能やBigQuery連携を使えばユーザーの行動分析は可能ですが、 Amplitudeではそれが標準UIで簡単にできるため、プロダクト開発チームで利用する場合はこちらの方が適していると言えるでしょう。

3. 運営企業について

Amplitudeを運営している企業の概要はこちらです。

項目内容
企業名Amplitude,Inc.
業界ソフトウェア
設立2014年
(2012年に前身企業Sonalightを設立)
本社所在地米国カリフォルニア州サンフランシスコ
(201 Third Street,
Suite 200 San Francisco, CA 94103 USA)
創設者Spenser Skates(CEO)
Curtis Liu(CTO)
上場市場NASDAQ
プロダクトAmplitude Analytics
Amplitude Experiment
Amplitude CDP
Amplitude Session Replay
従業員数724名(2024年)
売上高約2.99億ドル(2024年)

4. プロダクトについて

次にAmplitudeが提供しているプロダクトについて簡単に解説します。

4.1. Amplitude Analytics

ユーザーの行動を可視化してプロダクト改善に活かす分析ツールです。
主な特徴は以下の通り。

  • クリックやページ遷移、購入などのユーザー行動を記録して分析
  • 離脱率や継続率の分析、行動フローの可視化などプロダクト改善に直結する機能が充実
  • 開発やUX(ユーザー体験)改善チームがデータに基づいて意思決定できる環境を提供

4.2. Amplitude Experiment

A/Bテストや機能の効果検証を行うツールです。
主な特徴は以下の通り。

  • 複数パターンのUIや機能をユーザーに出し分けてどちらが成果につながるかを検証
  • 結果はAmplitude Analyticsと連携して比較可能
  • テスト→分析→最適化の流れでプロダクト改善を効率化

4.3. Amplitude CDP

データ収集・整備・活用を一元管理するプラットフォームです。
主な特徴は以下の通り。

  • 各ツールやデバイスから集めたユーザーの属性・行動データを統合管理
  • メールや広告などの外部ツールとの連携も可能
  • Amplitudeの中だけでデータ収集、整理、活用までできるのが強み

4.4. Amplitude Session Replay

ユーザーがWEBサイトやアプリ上で行った行動を録画のように再現して確認できる機能です。
主な特徴は以下の通り。

  • ページ遷移やスクロールなどの操作履歴を可視化
  • Amplitude Analyticsと連携し、ユーザーを絞り込んで再生可能
  • 直感的で必要な情報だけを確認可能

5. プランと価格について

Amplitudeには目的やチームの規模に応じて4つの料金プランが用意されています。

プラン対象月額
スターター個人、小規模チーム無料
プラス小規模企業
スタートアップ企業
月額49ドル
グロース中規模企業カスタム(お問い合わせ)
エンタープライズ大規模企業カスタム(お問い合わせ)

以降で各プランで利用できる機能についてまとめました。

5.1. スタータープラン

項目機能
分析と協業・スターター向けテンプレート
・協業と統合
・ダッシュボードの定期購読
・基礎的な製品分析
・ユーザージャーニー
・データテーブル
・キャンペーンレポート(1チャンネルのみ)
セッションリプレイ・定性的インサイト
・リプレイ協業
・リプレイ検索
・リプレイデータマスキング
・各月のセッション回数(1000)
・保存期間(1ヶ月)
機能フラグと実験・無制限の機能フラグ
・ワールドクラスのSDKサポート
・機能採用ダッシュボード
・クロスデバイスターゲティング
・行動ターゲティング
・ローカル評価プロキシ
CDPと統合・ビルトインのユーザーID共有機能
・無制限のデータ供給元とデータ供給先
・開発者向けのSDKとAPI
・データウェアハウスの統合
・オーディエンスの絞り込み(機能制限あり)
・1回限りのオーディエンス同期
・リアルタイムのイベントストリーミング(月50万件)
データ管理・ユーザープライバシーAPI
・ビルトインのプライバシー保護と法令遵守
・データ追跡プラン
・データウェアハウスの統合
・AIデータアシスタント
・遡及的なデータ変換
・追跡プランのためのブランチ(1ブランチ)
プラットフォームとサポート・当サービスの利用者数
・月間追跡ユーザー数(5万まで)
・チャート保存数(10まで)
・協業のためのスペース数(1)
・分析プロジェクト数(1)
・データアクセス可能期間(1年間)
・EUデータセンター利用オプション
・コミュニティと教育へのアクセス

5.2. プラスプラン

項目機能
分析と協業・スターター向けテンプレート
・協業と統合
・ダッシュボードの定期購読
・基礎的な製品分析
・ユーザージャーニー
・データテーブル
・キャンペーンレポート(1チャンネルのみ)
・行動コホート分析(5つまで)
・カスタムイベントと数式集
・グループ行動分析
セッションリプレイ・定性的インサイト
・リプレイ協業
・リプレイ検索
・リプレイデータマスキング
・ユーザー検索
・コンテクスト分析(機能制限あり)

・各月のセッション回数(10000)
・保存期間(1ヶ月)
機能フラグと実験・無制限の機能フラグ
・ワールドクラスのSDKサポート
・機能採用ダッシュボード
・クロスデバイスターゲティング
・行動ターゲティング
・ローカル評価プロキシ
・ライフサイクル管理API
・機能のタグ付け
CDPと統合・ビルトインのユーザーID共有機能
・無制限のデータ供給元とデータ供給先
・ビルトインのユーザーID共有機能
・無制限のデータ供給元とデータ供給先
・開発者向けのSDKとAPI
・データウェアハウスの統合
・オーディエンスの絞り込み(5カスタム)
・1回限りのオーディエンス同期
・リアルタイムのイベントストリーミング(月500万件)
・自動化されたオーディエンス同期
データ管理・ユーザープライバシーAPI
・ビルトインのプライバシー保護と法令遵守
・データ追跡プラン
・データウェアハウスの統合
・AIデータアシスタント
・遡及的なデータ変換
・追跡プランのためのブランチ(1ブランチ)
・データモニタリングのための可観測性
プラットフォームとサポート・当サービスの利用者数
・月間追跡ユーザー数(30万まで)
・チャート保存数(無制限)
・協業のためのスペース数(3)
・分析プロジェクト数(3)
・データアクセス可能期間(2年間)
・EUデータセンター利用オプション
・コミュニティと教育へのアクセス
・カスタマーサポート(オンライン)

5.3. グロースプラン

項目機能
分析と協業・スターター向けテンプレート
・協業と統合
・ダッシュボードの定期購読
・基礎的な製品分析
・ユーザージャーニー
・データテーブル
・キャンペーンレポート
・行動コホート分析

・カスタムイベントと数式集
・グループ行動分析
・高度な行動分析
・KPIに用いる指標の保存
・コンバージョンドライバー
・カート分析
・予測と異常検知
・モニタリングとアラート
・根本原因分析
セッションリプレイ・定性的インサイト
・リプレイ協業
・リプレイ検索
・リプレイデータマスキング
・ユーザー検索
・コンテクスト分析
・各月のセッション回数(カスタム)
・保存期間(3ヶ月)
・モバイル向けセッションリプレイ(近日公開)
・コホートに基づくリプレイ(近日公開)
機能フラグと実験・無制限の機能フラグ
・ワールドクラスのSDKサポート
・機能採用ダッシュボード
・クロスデバイスターゲティング
・行動ターゲティング
・ローカル評価プロキシ
・ライフサイクル管理API
・機能のタグ付け
・ABテストおよび多変量テスト
・実験のための高度な統計
・ガードレール指標支援
・グループレベルの実験
CDPと統合・ビルトインのユーザーID共有機能
・無制限のデータ供給元とデータ供給先
・開発者向けのSDKとAPI
・データウェアハウスの統合
・オーディエンスの絞り込み
・1回限りのオーディエンス同期
・リアルタイムのイベントストリーミング
・自動化されたオーディエンス同期
・リアルタイムのオーディエンス同期
・コンピュテーション
データ管理・ユーザープライバシーAPI
・ビルトインのプライバシー保護と法令遵守
・データ追跡プラン
・データウェアハウスの統合
・AIデータアシスタント
・遡及的なデータ変換
・追跡プランのためのブランチ
・データモニタリングのための可観測性
プラットフォームとサポート・当サービスの利用者数
・月間追跡ユーザー数(カスタム)
・チャート保存数(無制限)
・協業のためのスペース数(無制限)
・分析プロジェクト数(50)
・データアクセス可能期間(無制限)
・EUデータセンター利用オプション
・コミュニティと教育へのアクセス
・カスタマーサポート
・SSOおよびプロジェクトレベルのアクセス権限
・チュートリアルとカスタマーサクセス
・専門家サービス

5.4. エンタープライズプラン

項目機能
分析と協業・スターター向けテンプレート
・協業と統合
・ダッシュボードの定期購読
・基礎的な製品分析
・ユーザージャーニー
・データテーブル
・キャンペーンレポート(1チャンネルのみ)
・行動コホート分析(5つまで)
・カスタムイベントと数式集
・グループ行動分析
・高度な行動分析
・KPIに用いる指標の保存
・コンバージョンドライバー
・カート分析
・予測と異常検知
・モニタリングとアラート
・根本原因分析
・製品横断分析
・分析コンテンツの管理
セッションリプレイ・定性的インサイト
・リプレイ協業
・リプレイ検索
・リプレイデータマスキング
・ユーザー検索
・コンテクスト分析
・各月のセッション回数(カスタム)
・保存期間(3ヶ月)
・モバイル向けセッションリプレイ(近日公開)
・コホートに基づくリプレイ(近日公開)
・リプレイの絞り込み(近日公開)
・製品横断リプレイ
機能フラグと実験・無制限の機能フラグ
・ワールドクラスのSDKサポート
・機能採用ダッシュボード
・クロスデバイスターゲティング
・行動ターゲティング
・ローカル評価プロキシ
・ライフサイクル管理API
・機能のタグ付け
・ABテストおよび多変量テスト
・実験のための高度な統計
・ガードレール指標支援
・グループレベルの実験
・フラグレベルのアクセス制御
・リアルタイムモニタリング
・相互排他的グループ
・ホールドアウトグループ
CDPと統合
・ビルトインのユーザーID共有機能
・無制限のデータ供給元とデータ供給先
・開発者向けのSDKとAPI
・データウェアハウスの統合
・オーディエンスの絞り込み
・1回限りのオーディエンス同期
・リアルタイムのイベントストリーミング
・自動化されたオーディエンス同期
・リアルタイムのオーディエンス同期
・コンピュテーション
・カスタム予測オーディエンス
・パーソナライズされた助言
・ユーザープロファイルAPIへのアクセス
データ管理・ユーザープライバシーAPI
・ビルトインのプライバシー保護と法令遵守
・データ追跡プラン
・データウェアハウスの統合
・AIデータアシスタント
・遡及的なデータ変換
・追跡プランのためのブランチ
・データモニタリングのための可観測性
・保護されたスキーマとワークフロー
・派生プロパティ
・タクソノミーAPIへのアクセス
プラットフォームとサポート・当サービスの利用者数
・月間追跡ユーザー数(カスタム)
・チャート保存数(無制限)
・協業のためのスペース数(無制限)
・分析プロジェクト数(200)
・データアクセス可能期間(無制限)
・EUデータセンター利用オプション
・コミュニティと教育へのアクセス
・カスタマーサポート
・SSOおよびプロジェクトレベルのアクセス権限
・チュートリアルとカスタマーサクセス
・専門家サービス
・高度なアクセス権限およびSCIM
・担当アカウントマネージャー
・ベータ版への早期アクセス

6. Amplitudeのデメリット

調べた中で感じたAmplitudeのデメリットをいくつかピックアップします。

・日本語サポートが弱い
Amplitudeは海外製のツールで公式ドキュメントや管理画面、チュートリアルなどは基本的に英語です。
最近は日本語化も進んでいますがサポート窓口やコミュニティはまだ少ないので英語に慣れていない方は使いづらく感じるかもしれません

・料金体系が分かりにくい
グロースプランとエンタープライズプランは見積もり形式となっていて、事前に金額が分からないのが難点です。
またトラッキングするユーザー数やイベント数によって料金が変動するため予想より費用が膨らむ可能性があります。

・学習コストがかかる
Amplitudeは多機能な分、イベント設計やダッシュボードの構築などを使いこなすにはある程度の知識と慣れが必要です。
他の分析ツールに慣れている方にとって、最初は難しく感じるかもしれません。

・個人だと使いにくい
もともとプロダクト改善を目的とした利用に最適化されているので、私のような個人ブログや小規模のサイトでは機能を持て余してしまうかもしれません。
また無料プランでもある程度の機能は使えますが、本格的な分析は有料プランが前提なので個人はハードルが高いと感じました。

7. まとめ

今回はプロダクト分析ツールAmplitude」について調べてみました。
非常に多機能で詳細な分析ができるツールなので、私のような個人ブロガーより WEBサービスやアプリを運営していてもっと本格的な分析をしてプロダクトの改善に役立てたり 消費行動につなげたいという方は試してみる価値はあるのではないかと感じました。

今回は以上です。

8. 参考サイト

Amplitude公式サイト
https://amplitude.jp/

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